中わたのさわり心地は、やわらかければ良いものではありません。適度な弾力性があってこそ、製品になったときに優れた感触が生まれます。
エアーフレイクは、羽毛の宝石アイダーダックダウンを分析。繊維をカールさせ、複雑に絡み合わせることで、まるで大量の空気を抱え込むような独自の構造を開発しました。これによって、やわらかさと弾力性を両立。極上のさわり心地を生み出したのです。

わたの保温力は、繊維の間に含まれる空気（デッドエアー）の量で決まります。従来の化学繊維の中わたが「重い」のは、羽毛レベルに保温力を上げるため、詰める量を増やしていたから。
エアーフレイクは違います。アイダーダックダウンの構造を分析することで効率的にデッドエアーを確保。少量で羽毛に劣らない保温力を発揮します。
ゆえにエアーフレイクを使った製品は軽量に仕上げることが可能なのです。

アイダーダックダウンを分析して生まれた絡まり構造は、保温力や弾力性の他に、ずば抜けた復元力という副産物をもたらしました。
伸ばしてもちぎれにくい独自の構造と、ハリ・コシ・やわらかさを兼ね備えるポリエステルとの相乗効果で、繊維製品にとって理想的なしなやかさを獲得。
過酷な条件下でも保温力やさわり心地を保ち、30回洗濯を繰り返す検証でもほとんどボリュームが変化しない、驚異のタフネスを実現しているのです。

水分を含みにくい材質を使用したエアーフレイク。濡れても水分を弾き、もとの形状をキープします。繊維間の空気層が維持されるため、濡れても十分な保温力を保ちつつ、水分を素早く発散します。
例えば睡眠時。人はひと晩でコップ一杯分（約200ml）の汗をかくと言われています。
例えば登山時。体温を奪う汗や雨は、時に命取りになりかねません。
その速乾性は洗濯に便利なだけでなく、使用シーンを考え最適化された結果なのです。